備忘録 カメラを買った。シグマのDP0 Quattroなるややこしいいカメラ。シグマはDP1、DP2、SD15に続き3台目。SD15用に30㎜1.4Fの単焦点をと思っていたところ、それよりも安価にDP0 Quattroを入手できることができた。
SIGMAとの出会いは2008年に会社で買ったDP1が最初になる。1400万画素と画素数は平凡ながら、RAWで撮影した写真の精緻な描写と温かみのある質感が一発で気に入った。幼い甥っ子を撮影した写真をA2に引き伸ばしたが、その細部に至る描写にショックを受けた。今となっては数字の上では力不足に見える1400万画素センサーだが、なかなかどうして、その描写力は色あせず、趣味の範囲では十分使用に耐えうる。
DP0 Quattroは21mmの広角単焦点のカメラ。レンズにセンサーがくっついているようなデザインで、コンパクトとは言い難いが2900万画素のセンサーが吐き出す画像はオリジナルのDPシリーズよりも当然緻密。DP0 Quattroはレンズにも金をかけているので、条件さえ揃えばそんじょそこらのAPS-C一眼よりも写りがいいものの、動体・室内・暗い屋外に関してはからきしダメで、ISOも200以上は画質が劣化する。いまどきこんな使いにくいカメラをわざわざ買うのも、100枚に1枚くらい出てくる奇跡の一枚を経験してるから。SIGMAユーザーはカメラそのものの性能には期待しない。Foveon X3センサーが解像する絵に魅了されているから、ということだろう。
21mmの世界で何を映そうか。冬の北海道のミニマリスティックな白黒写真でもねらいに行きたいと思っている。


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