Van Morrison-Keep Me Singing

備忘録 Van Morrison 新譜 Keep Me Singing

10月初めに届いていたヴァン・モリソンの新譜を漸く、まじめに聴いてみた。「俺に歌い続けさせろ」というタイトルの割には「まぁ、なんというか代わり映えのしない内容ですなぁ」という印象。凡庸と言ってもいいけど悪くはない。御大も71歳になりナイト爵を授与されモリソンSirとなった今も、マイペースかつ多作だ。形容する際未だに「魂の」「孤高の」「男の中の男の」「メディア嫌いの」と枕詞がくっついてくるシンガーはVanくらいしかいないだろう。

ヴァンは90年ころから新譜が出るたびに買い続け、タイトルコンプリートしている一番好きなアーティスト。ブートも入れると60枚近くになった。キャリア初期の1970年頃にMoondannceとAstral Weekというロック史に名を残すシグナチュア・アルバムを世に出したため、それ以降の作品が大注目されることはあまりないものの、それぞれの時代に名作を残している。70年代はInto the mystic、80年代はIrish Heartbeat、90年代はHymns to the Silence、00年代はBack on Top、10年代はBorn to Singなど、どれも大名盤だ。

余り映像には出てこない御大だが、The BandのLast Waltzで何度も足を蹴りだしながらCaravanを歌う姿(見なければわからない(笑))が一番有名か。あのライブではディラン、クラプトンらを差し置いて一番の輝きを放っていた。The Bandといえば地味にCahootsに入っているRichard Mannueとの魂の掛け合いがしびれる4%Pantmimeが素晴しい。

あ、やはり「魂の」という形容を入れてしまう。

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