3.11 コンサ、ホーム初戦

コンサドーレ北海道、ホーム初戦はセレッソ大阪を迎えた。セレッソのスターティングメンバーには復帰初戦の清武をはじめ、柿谷、山口蛍、山村、杉本と代表級の攻撃陣を揃え、丸橋、山下とこれまた世代別の代表選手が守りを固めている。コンサにも都倉、菊池、兵藤と名選手が名を連ねるも、パッと見の地味さは否めない。

調子が良くない時のコンサの特徴として、試合開始~15分くらいは主導権を握ろうと頑張っていい試合をし、それ以降運動量が落ちてくるにつれディフェンスラインを下げ、ボールキープ率も下がり主導権を握られてしまうというイメージだが、セレッソ戦もしかり。前からプレスがかかっているときは対等にやっている雰囲気があるけど、疲れてプレスがかからない状態になると技術では上を行くセレッソに球を回され始め、決定機を作られてしまう。今節はまだ合流したばかりでフィットしきれていない清武が2回の決定機を外してくれたおかげで前半の失点が1点で済んだ。ボランチの蛍からのたてのパスはやはり脅威で、くさびを受ける清武や柿谷が2列目から飛び出す杉本にお膳立てをするシーンで何度も冷や汗をかいた。それにしても柿谷はトラップが上手ね。ほれぼれしたわ。

コンサもチャンスがなかったわけではなく、何度か福森がサイドから切れ込んで絶好のセンタリングを上げるも都倉のヘディングに合わない。一番の決定機は都倉が打ったシュートがディフェンダーにあたって跳ね返って来た絶好の位置に石井が。力無いシュートに終わり、相手に脅威を与えられず。あれを決めることができる選手がいるかいないかでチームは大きく変わるのだが。補強で採った兵藤や金園ならば決めるか。

0-1で折り返し後半。後半から攻め込まれる時間帯が続くが、セレッソもそれほど切り札となる攻撃の形を見せるわけでもなく、華麗なパスサッカーを見せつけてくれるわけでもない。あれだけタレントが揃っていれば個人技で何とかなりそうとも思うものだけど、山口と清武以外はあまり目立たず。後半から札幌の宮澤が守備にキレを見せ始め、インターセプトから前へのつなぎ、セカンドボールを競り勝って前線に送るなど運動量も多く、目立ち始めた。去年から主将を任され、責任感も出てきたのか守りでは体を投げ出して相手のシュートを防ぎ、サイドを駆け上がりディフェンスを引きつけてからパスを出すなど守備面の体を張ったプレーでチームを引っ張っていたのが印象。あとGKのク・ソンユンも気合が入っていて良かった。兵藤も走ってた。

後半15分に内村、金園投入。流れが変わり、札幌が攻勢に出る。あの辺の四方田監督の判断は評価すべき。内村は老兵扱いされ最近は先発では出てこない。すると内村がディフェンスからボールを受け早いタイミングで、左サイドからセンタリング。都倉が下がりながら打点の高いヘッドを決め、同点。コンサファンは歓喜の渦に。

終盤は福森、兵藤果てはク・ソンユンまで足がつり、数的不利な状態に。カードは使い切ってしまったので、ピッチ内でやりくりしていたが、このあたりが一番手に汗握る時間帯だった。とにかく勝ち点1は死守しなければならないので、ゴール前を固める。一方相手は本来パス回しでカギをこじ開けるのを得意とする技巧派ぞろい。アディショナルが4分。いや~コンサの選手は頑張ったわ。ホイッスルが鳴り響いた時は見ていたお客もどっと疲れたけど、試合はこうでなくちゃ。

勝ち点3をどこで拾っていくのか見当もつかないけど、勝つ可能性が0ではないことが確認できた試合だった。

コメントを残す

WordPress.com Blog.

ページ先頭へ ↑