中古のiPod nano (第5世代)を手に入れた。電源を入れると前ユーザーが入れた音楽がそのまま残っていたので中身を見ていくと「俺と結構趣味似てなくね?」と思わせるアルバムが数多く入っていて、思わず前のめりになって収納されているアルバムカバーをフリップしまくってしまった。
16GのiPodには80枚のアルバムが入れられており、そのうち30枚くらいのアルバムは自分も所有していることが分かった。ざっと見て、彼(或いは彼女)は、
*スプリングスティーンがかなり好き(Asbury ParkからGhost of Tom Joadまで万遍なく入っている。また、I’m on fireのカバー曲が数種類入っていた)
*ディランもまぁまぁ好き(中でもBefore the Floodを選んで入れてるところがわしと似てる)
*ストーンズもまぁまぁ好き(Voodoo Lounge 久しく聞いてなかったけど、この件で15年ぶりくらいに聴きなおしたら、すんげー良くてびっくりした)
*ボウイもベスト盤が2枚入っていたが、死後あわてて揃えたか。
とまぁ、超大御所のアルバムが収容されているのはさして驚くべきことではないとは思うがLucinda Williamsのアルバムが10枚くらい入っているし、Johnny Cash, Tom Waits, Neil Young, Pretendersなどものタイトルも並んでいる。と思いきやOzzy OsbourneのCrazy TrainやVan HalenのMe and wise magicやGun’sのSweet Child O’ mineなどのシングルも混じっていて油断がならない。ここまでは、前ユーザーが70年代前半生まれの中年の男の趣味と思わせる。
自分のiPhone収容曲と決定的に違うのはR&B、ソウル、JAZZの類が一切入っていないこと。たまたま持ち歩いていないのか、興味がないのか。また、Aviril LavigneとかTori AmosとかBjorkなどの女性ポップス、そしてパフィー、プリンセス・プリンセス、最近のSCANDALなどのJ-POPガールズ・バンドのベスト盤が収容されていたりするのでややこしい。プリプリなんかは高校の時に男連中も夢中になって聴いていたので年齢層的には同年代でもおかしくはないが、SCANDAL好きとは。ビョークを聞く中年の男なんてのもあまり聞いたことないし、洋楽・アイドル両方の分野に明るいオタクなのか、そもそも男なのか女なのか謎は深まるのだ。
そんなことは実はどうでもよくて、自分の趣味とまったくもって寸分たがわずぴたりとシンクロしてくる数枚をこの方のコレクションに発見した時にはおおお!と脳内に感嘆符が。ともあれ、写真の6枚を愛聴盤として、肌身離さず持ち歩き、聴いている御方であれば善良な人に違いない(笑)。どれもMMG(森内Music Guide)で★★★★★(五つ星)のアルバムだ。(正確にはヤングのプレーリーウィンドは★★★★☆だが(笑))

写真左上から時計回りに
NEW YORK-Lou Reed(89)
RAIN DOGS-Tom Waits(85)
AT FOLSOM PRISON-Johnny Cash(68)
PRAIRIE WIND-Neil Young(05)
BEFORE THE FLOOD-Bob Dylan(75)
CAR WHEELS ON A GRAVEL ROAD-Lucinda Williams(98)

どうでもいいことなんだけども、ひょんなことから楽しい気分を味わえた、そんな昼下がりであった。
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