椅子

会社が廃棄処分する椅子を譲り受けた。1982年に購入された年代物で、とうに減価償却は済んでいるKnoll Pollock Executive Chairだ。Knoll社が1965年に発表したもので、工業デザイナーのCharles Pollockがデザインした。シートはキャメルの本革製、4本脚ベースはポリッシュドクローム仕上げの逸品。当時で35万円したそうなので、かなりの高級品だ。MOMAやスミソニアン博物館にも収蔵されているとのこと。無造作に扱われてきたため傷だらけだし、プラスチック部分の劣化が酷いがまだまだ現役使用に耐えうる。

Charles Pollockは若い時にGeorge Nelsonに雇われたことがある。George Nelsonは長いことHarman Miller社のチーフを務めた米国の著名な工業デザイナーで、数々のシグナチュア作となる家具を生んだ。

現在うちにはHarman Miller社の代名詞であるアーロンチェアが2脚ある。昨年一時帰国したカナダ人の友人の所有物だが、札幌にまた帰ってくる可能性もあるとのことで、近所のよしみでうちで預かっている。アーロンチェアは1994年にDon Chadwick、Bill Stumpfらによってデザインされ、こちらもMOMAの永久コレクションとしての地位を獲得している。友人に拠れば1脚はNY、もう1脚はバンクーバーで購入しそれぞれ$2千位だったとのこと。人間工学に基づいて設計された座面は長時間座っていても疲れにくく、見た目のデザインも秀逸だ。

この3脚の椅子を見て思うのは、優れたデザインは風化しないということ。むしろ、年季が入ってより輝きを放っているとも感じられる。

でも、定価じゃ買わ(え)ねぇだろうなぁ(笑)

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