備忘録 中古盤漁り “Músicas Para Churrasco Vol.1=Seu Jorge(2011)” YAKISOBA FUNK炸裂なり

幡ヶ谷のブックオフにて250円でゲット。Seu Jorgeはリオデジャネイロのファベーラ(貧民街)出身で、彼の作るサウダージ感あふれるファンクが素晴らしく、アルバム数枚を集めている。ブラジル映画の名作シティー・オブ・ゴッドにも出演していた。

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本作タイトルはポルトガル語で「焼き肉音楽」とでも直訳されようか。のっけからカッコいいサウダージ・ファンク(と勝手に呼んでいる)が続き、肉食系か草食系かと問われれば、確かに肉食系の音楽に類するであろう。ポル語なのでまったく歌詞の意味が分からないが、聴いていて自然と体を揺らしたくなってくる。

聴き進めて8曲目。調子のいいイントロのファンク・ナンバーのブリッジで「ヤキソバ、ヤキソバ、テッカマキ、ヤキソバ、ショーユ」のフレーズが耳に飛び込んできた。「ん??」ともう一回聴きなおすと「タマゴッチ・・ヤキソバ、ヤキソバ、テカマキ、ヤキソバ、ヤキソバ、カニー、ヤキソバ、テカマキ、ヤキソバ、ショーユ」と聞こえる。「んんん??」曲のタイトルを見ると“Japonesa”とあった。ポル語で「日本の女」という意味だ。歌詞を訳しているサイトがあったので調べてみると、要はこういうことだった。

▽日本のおねーちゃん、アリガトウといいたい、一昨日アンタのスシ(とサシミ)食ったよね、オレはもうムチャクチャアンタに恋しちまってるんだ

▽オレをアンタの愛人にさせろよ、あんたのタマゴッチになりてえ

▽カポエイラを止めて空手始めるから、いいだろ

▽箸は練習するぜ

▽ああ、俺の芸者よ~

と、こんな感じの歌だ。アホだ。アホすぎる。”食った”の部分は当然別の意味がかかっている。(因みに作詞は古巣ファンカ・カリオカのメンバー。下ネタトークしているうちに、ジョルジが曲を付けたとしか思えない)うねりまくるベース、キレキレのホーン、サウダージ感あふれるメロディ、ジョルジの野太い声と、曲はすこぶるカッコいいオーガニックなファンクなのだ。

07年のAMERICA BRASILでFUNKADELICばりの70年代米国ファンクに色目を使ったような楽曲を披露していたが、その路線がさらに磨きがかかった。より美味しいどこ取りをした感じだ。

この曲を聴くと「ヤキソバ、ヤキソバ」と暫らく脳内ループし「テカマキ!」と合いの手を入れてしまうようになり困る。そして、「カニ!」というコーラスで「ぷっ」となってしまうのだ。

映画The Life Aquatic with Steve Zissouのスピンオフ作品、全編ボウイのカバーThe Life Aquatic Studio Sessionsも素晴らしい。

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