備忘録 ホーチミン徒然

 

先月訪問したベトナム。仕事の合間にホーチミン市を歩いた。19世紀以降60年間仏領だったことから街の佇まいに西欧の面影が残る。投宿先はバックパッカーが集まるブイビエン通り近くのホテル。一帯は不夜城。若者の熱量は近隣のASEAN諸国を凌ぐ印象。

食い物が美味かった。ホテルの朝食で出てきたベトナムのサンドイッチ、バインミーはバゲットを使ったもので、食文化にもフランスの影響が。ものは試しと行ってみたビストロでローカルシェフが作ったパテ・ド・カンパーニュと羊肉のラザニアを食べた。美味しい上にボリュームが半端なく日本の2人前分くらいの量。値段も安くビールとグラスワインを頼みデザート付きで2,000円でお釣りがきた。フォー、バインセオ、生春巻きは全部頼んでも500円弱。とにかくメシが安い。そして美味い。

 

ホテルから徒歩圏内の市場も訪れた。観光地化されてはいるものの、ローカル住民も集う。

 

世界的にビール消費が落ち込む中、ベトナムは333などのローカルブランドが強く、消費量は中国を抜き日本に迫る勢いとのこと。クラフトビールの店もあった。パイント500円とローカルの3倍するが、日本のクラフトビールの半分の値段。ホーチミン市でホップ栽培もしていて特にIPAが美味。滞在中の水分補給の9割はビールだったが、333の350ML缶100円くらいなので懐は痛まない。

 

 

アジア各都市共通なのは空港で白タクの攻勢に晒されること。今回のホーチミン市も例外にもれず。

空港で中心部まで定額制のタクシー料金約1,000円を支払い、レシート兼乗車チケットを受け取った。案内された車付きに行くとチケットを見たおっさんが近づいてきて、私の手からチケットをもぎ取り「こっちだ」と誘導してくる。ついていくと車があり、その車の運転手はおっさんからチケットを見せられ、私と荷物を載せて車を出した。そういうシステムなんだと納得し、行先を確認しようとしたところ「どこから来た?大阪?東京?」と運転手が日本語で話しかけてくる。そして駐車場から車を出す際に「まず駐車場代20万ドンくれ」とたたみ掛けられた。こっちは「定額制だろ。もう払った」というと「違う。駐車場代は別だ」と言ってくる。「だますなよ。もう払った」とレシートを見せると「あー、なんだ。お前はサスコトラベルに支払ったのか。じゃあ降りろ」と悪びれもせず言ってきた。

完全なサル芝居で最初からレシートの存在はわかっていたはず。チケットをもぎ取りその車に案内したおっさんも当然グルで、すったもんだやっている間にチケットをサスコトラベルのカウンターで換金していたかもしれない。こんな見え透いたやり方で仕掛けてくるということは、日本人はよほど良いカモなのだろう。

と思っていたら、ホーチミン市に先乗りしていた同僚が改造メーターを付けた白タクに通常の5倍の100万ドン=5,000円やられたことを知らされた。まったくもって、トホホだ。

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