備忘録 MUST BE UKTVのスタカンに痺れた

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BSプレでやっていた「MUST BE UKTV」(70〜80年代に英国で放送された音楽番組のパフォーマンス映像をセレクトした洋楽番組)で久々に当時の動いているポール・ウェラーを見た。スタカンがOur Favorite Shopをリリースしたころの映像でShout to the topを歌っていた。PVではなくテレビスタジオのライブだったけれど、これがチョーかっちょいい。男前さ加減は今さら語るまでもないのだが(にしても男前すぎ)、バンドがカッコいい。ピアノのミック・タルボットも当時はワムのアンドリュー・リッジリーやビートきよしのような扱いを受けていたけれど、バンドのワンピースとしてみるととてもカッコいい。伊達にディキシーズあがりではないのだ。

↓この写真はダサいが

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↓この映像はいい!

洒落た音作りには似合わずスタカンの歌詞の世界は硬派なものも多い。JAM時代のものよりもさらにハードな歌詞も目立つ。だいたい、反体制。だいたい、反王室。だいたい、左寄り。だいたい、グローバルマッチョ大嫌い。歌詞の内容は、戦争帰りの老兵が場末でくだをまくのにおあつらえ向きの内容のようなものが多いのだが、なぜか若い女の子にも大人気。Shout to the topは「権力に屈せず、権力を糾弾せよ」とハードコア。同アルバムに収録されるもう一つのシグニチュアソングWalls come tumbling downの歌詞を数節掻い摘んでみただけでも、そのパンクっぷりが窺うことができる

 

俺たちはいつも権威に頼れと教えられてきた

でも、俺たちが強く団結すれば、

物事を変えられると思わないか

 

世の中は変えられる

壁は崩れ落ちる可能性がある(Walls come tumbling down)

政府が割れ体制は崩壊する。

 

国会はお前を奴隷にする

階級闘争は神話ではなく現実だ

資本家だけが富を得、持たざる者は追いやられる

奴らは、お前らの給料をかすめ取り、君らは永久に貧しいままだ

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シャレオツなメロディにこんな物騒な歌詞が乗っかってたとは、当時は思いもしなかった。

 

佐野元春はこのアルバムに刺激を受けて、カフェボヘミアを作ったと公言。刺激を受けてとパクっての境界線がよくわからないけれど、元春の「インディビジュアリスト」とスタカンの「インターナショナリスト」はまんまだ。

ポール・ウェラーも今年で還暦。スタカンを解散し初ソロ出した頃のソウル寄りのアルバムを猛烈に期待したい。

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