備忘録 初の埼スタ!札幌Vs. 浦和(4月21日)

アウェイの地に乗り込むとアドレナリンが走る。それが6万人収容する埼玉スタジアムならなおさらだ。投宿先の御徒町を出て、埼玉高速鉄道に乗るころには午前中だというのに、浦和のユニフォームを身に着ける人たちが目立ち始めた。「組長(大槻監督)のラストゲームがペトロビッチと対戦とは、因縁を感じるよなぁ」などとつぶやく浦和ファンの声に耳をそばだてながら電車に揺られ1時間。埼スタ最寄りの浦和美薗駅に到着し、改札をでるとキャプテン翼が出迎えてくれた。

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駅を出ると巨大なイオンがドカンとある以外は、畑に囲まれた典型的な衛星都市の佇まい。古びた商店街もなければ一杯飲み屋も見当たらないが、出陣前に精を付けねばということで、グーグル先生にお伺いし、ご当地名物のウナギを目当てに川魚料理の店満寿家に。上うな重が2,900円はお値打ち。麦酒も注入し、いざ出陣。

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満寿家からスタジアムまで4キロ歩いた。途中、駅に近くになるにつれ、赤のユニフォームが増える。中には赤黒のユニを纏うコンサファンもまじりはじめ、気分が高揚してくる。駅からつながっている線路横の専用歩行道路を約1.7Km歩くと宅地開発された新興住宅地の中にスタジアムがいきなり現れる。埼スタといえばW杯の予選が繰り広げられる会場としてなじみ深いが、浅野と井手口の得点で露W杯予選を劇的に一位通過を決めた対豪州戦もここが会場だった。

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スタジアムに到着し、2階のアウェイ指定席に向かう。1階のアウェイ自由席はすでに赤黒サポーターで埋め尽くされていた。スタジアムは巨大だが、サッカー専用に設計されているため2階からでも見やすいし、ピッチが近い。選手紹介では都倉にブーイングが起こり、ミシャには大喝さいが起き、不穏な雰囲気で盛り上がるスタジアム。アウェイ自由席がコンサファンで埋め尽くされ大きな声援を送るが、数で上回る浦和の圧倒的なチャントが起こると、かき消されてしまう。

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4時3分に笛が吹かれ、キックオフ直後から浦和ペースが続いた。前節まで札幌が対戦チームに仕掛けていた、前線でプレスをかけ、ボール奪取から細かくつなぐというミシャサッカーのお株を、異母兄弟兄貴分の浦和に完全に奪われていた。パスの精度、相手ボールに複数選手をかけて球を取りに行く決め事の徹底など、伊達にミシャサッカーを5年続けてきたわけではないことがわかる。ミシャ戦術の体現度は札幌の数倍上だ。札幌は凡ミスも多く、フラストレーションを抱えながら耐える時間が多くなる。深井の懲罰交代も止むを得まい。宮沢、三好がいらだちを隠せず、反則で相手を止めイエローを貰ったが、失点につながらなかったのはラッキー。ここ数試合頼もしく見ていた右サイドの攻めも、ためを作って味方のあがりを待てるドリブラー駒井を欠いたことで、三好を生かす選手がおらず迫力不足。ク・ソンユンの神がかったセーブのおかげもあり前半を無失点で抑えることができたのは、これまた幸運だったといえるだろう。

後半も浦和ペース。ボール支配率のスタッツ以上に浦和がゲームをコントロールしている。阿部、柏木は持った瞬間縦に球をさばくのでどうしても札幌は守りに回る機会が多くなる。縦のボールを受ける興梠も相手を背負って踏ん張れるので、2枚目が上がってくる時間を作れる。今日は2枚目の武藤が不発だったので助かったが、移籍した関根や調子がいいときの高木の様な選手が入ってきたことを想像すると、かなりやられていたのではないか。

札幌はカウンター狙いで、前に長いボールを蹴りこむことで活路を見出そうとしていたが、プレッシャーが強いと簡単に球が奪われてしまう癖が出て、相手に脅威を与える場面をほとんど作れなかった。同じようにプレスを前線からバリバリかけてくる広島戦に似た感触で、プレスが強い相手にどう対峙するかは、これからの札幌の課題となるであろう。都倉に球を集めるも、対策が練られていて、シュートチャンスすら作れなかったし、単調な攻撃が読まれていた。最後、チャナティップに代わって入った好調の宮吉が、疲れた相手をかき乱してくれ、一瞬期待を感じさせたが、これにてタイムオーバー。結局、ミシャサッカーの完成形を浦和に存分に見せつけられ、アウェイで、あの試合内容で、(しかもあの審判で!!)0-0、勝ち点1をもぎ取れたことは、これまたラッキー。と言いたいところだが、暑さに負けず、格上相手に走り負けなかったコンサ選手の底力だったというべきだろう。ミスも目立ったが、最後の最後は浦和より札幌のほうが足が動いており、精神力の強さを感じさせた。

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今日の埼スタは39,091人来場したとのこと。札幌ドームも収容可能な人数であるので、次回の浦和戦は会場を赤黒で埋め尽くして迎え撃ちたいなどと思いながら、あまりの駅の混雑を避けるため、イオンモールのフードコートに逃げてきて、幸楽苑の醤油ラーメンをすすりながら、この文章をしたためているのであった。

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