備忘録 W杯のSeven Nation Army

ワールドカップも前半戦の佳境に差し掛かっている。毎回の入場シーンを見ていて若干違和感が。例のアンセムがかからず、The White Stripesのセブン・ネイション・アーミー(Seven Nation Army)が使われていること。日本人ならずとも♪パーパラパラッパー・パー・パー・パーのFIFAアンセムのメロディが脳内に刷り込まれていると思われ、入場時にはおなじみのそれを期待してしまう。

セブン~は2003年にでオルタナ部門でグラミーを取っている人気曲。ここ15年ほどで様々なサッカーの舞台で聞くサッカーアンセムとなった。2008年のユーロ(欧州選手権)から選手入場のオフィシャルっぽいBGMとして採用されたが、ワールドカップで大々的にフィーチャーされたのは今回が初めて。Jリーグの名古屋グランパスなんかもサポーターチャントの一つに取り入れている。

曲はダークな主旋律を奏でるベースギターのイントロに乗せて、こんな風に始まる。
I’m gonna fight ‘em off
A seven nation army couldn’t hold me back
やっつけてやるぜ
たとえ7か国軍(A Seven Nation Army)がかかってきても俺を止めることはできない

国同士が誇りを戦わすW杯やユーロにまさにふさわしい歌詞だ。チャントはこの部分を反復するだけの単純なもの。

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始まるまで盛り上がりに欠けるなぁと感じていたW杯だが、なかなかどうして。日本の躍進以外にも、今回は新機軸がいろいろと導入されていて面白い。最たるものはVAR(Video Assistant Referee) 導入だろう。一昨日のスペインはVARのおかげでオフサイド判定が覆り決勝リーグ進出を果たしたし、止められはしたがイラン戦でのクリロナのPKもVARの判定によるものだった。マラドーナの神の手や2002年日韓共催のスペインVs.韓国戦の歴史的誤審もVARの前ではカードの対象だ。場合によっては別のカップウィナーをもたらしていたかもしれない。プレーを小刻みに中断される可能性を心配する向きもいるが、個人的にはVARを大いに歓迎したい。

本大会は汚職まみれだとレッテルを張られたプラッター前会長に決別すべく前例踏襲を拒み、様々な忖度をはねつけ、新しいクリーンなW杯を目指している気概を感じる。FIFAアンセムの不採用も前時代とさよならしたいとの意気込みのあらわれのような気がする。

自分は日本全敗を予想したが(<m(__)m>)、早くもその予想が裏切られた。このまま勝ち進み、最後まで自分を含む大方の予想を裏切ってほしい。

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