昨日は明仁天皇陛下の誕生日会見の模様にもらい泣きしそうになりながら、札幌西インターから余市インターまで車を飛ばして、積丹入りし友人とホッケ釣りを楽しんだ。釣果は振るわなかったものの、久々の幌武意漁港は楽しかった。西インターから余市まで1時間かからないのも素晴らすぃー。

今年の3枚。サクッと備忘録的に。
相変わらず新譜をほとんど買わずに旧盤中心に買い漁り、中古含めて1年で100枚超購入。いい加減収納場所がなくなりつつあり、新陳代謝が必要と痛感。前半はソウル、ブルース、ロック後半はJAZZばかり買い集めていた。夏にKenny BarronとCharlie HadenのNight and the city を聴いたのが運のつき。しばらくヘイデンの「沈み込むベース音」にはまってしまい、未だにHaden関連作品から抜けきれず麻薬中毒患者のように聴く日々が続いている。

ヘイデン関連以外で印象に残っているJazzの盤は▽Zoot Sims-A Summer thing (Nirvana)▽Tete Montoliu-Recordando a LINE▽Igor Butman-Golden Sunrayか。Jazz以外だと、新調したオーディオのスピーカーKEF- Q350を鳴らそうと、
良い音の録音と評判のCDを集めた▽Jennifer Warns-Famous Blue Raincoat ▽Cowboy Junkies-Trinity Sessions ▽Little Walter-Hate to see you goという感じ。ジェニファー・ウォーンズのハンターはオーディオチェック定番の CDで、実際に抜群に録音が良いけれど、アルバムとしてはレナード・コーエンの曲を集めた本作の方が出来は良い。

新作はというと。
Van MorrisonのYou’re driving me crazy、The prophet speaksとJon ClearyのDynamiteを挙げたい。Van Morrisonは相変わらず多作で昨年に続き年に2枚リリース。You’re driving me crazy(6月)、Prophet Speaks(12月)と立て続けに出し、前者がジャズ、後者がR&Bテイスト寄りの作品。両方とも自分がやりたい曲をやりたい味付けで気の合うバンドを集め演っているので、Vanを含む演者の楽しさが伝わってくる。Vanは69年のAstral Week、70年のMoondanceでロックの歴史に大きな足跡をしるしており、その余禄で名声的にも金銭的にも充分食っていけるのだが、飽き足らないようで、ファンとしては有難いことにずーーっと新作を出し続けている。2000年代以降Vanはアルバムを16枚(!!)をリリースしており、 本2作も含め押しなべて優以上の出来映え 。ジャズ・オルガニストのジョーイ・デフランセスコとの共演盤、You’re~はビルボードJazzチャートでも首位となり売り上げも良かった。90年代にはモッズ或いはR&B系のオルガニスト、ジョージ・フェイムと連れ添って数々の名盤を生んだが(Hymns to the Silenceなど)、相変わらずVanの楽曲とオルガンの相性は抜群だ。

Jon Clearlyは前作Go Go JuiceでグラミーのBEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM賞を受賞している。今作も同じ路線で出来は本作の方が上。セカンドラインのファンクナンバーで幕が開け、ミディアムテンポの曲が並ぶ。そのミディアムナンバーが素晴らしく良い。英国人ながらBooker Jonesにあこがれてニューオリンズに移り住み、90年代前半はボニー・レイットのアルバムに多数参加。90年代後半からはソロ、或いはジョン・クリアリー&アブソリュート・モンスター・ジェントルマンなるジョン名義のバンドで活動。日本にもちょくちょく来ていて、2013年の札幌公演(くう)、2016年の東京エビスホールと2回見ている。札幌公演のソロも良かったが、東京のアブソリュート・モンスター・ジェントルマン従えてのバンドのグルーブが素晴らしかった。会場は踊りまくり。札幌公演の前に近くの中華屋チャイニーズコタン 華鈴花に入ったら、ジョンがプロモーター等と食事をしていた。麻婆豆腐をうまそうに食う、帽子姿のジョンが忘れられない。
あ、あと、ヘイデンとメルドーの2007年のライブを収録したposthumousのLong ago far awayもよかった。ヘイデンは14年に鬼籍に入ったが、死後3枚のデュオ盤が出ていずれも力が抜けきっている感じが魅力の好盤だ。Kieth JarretとのMy Old Flame, Charlie Haden – Jim Hall,、Gonzalo RubalcabaとのTokyo Adagioがそれだがいずれも愛聴盤になっている。リー・コニッツとのAlone Together、マイケル・ブレッカーとのAmerican Dreamでヘイデンはメルドーと共演しており、そのアルバムでも良きバイプレーヤーっぷりを発揮していた。今回は元々アルバムとして出す予定の無かったハンブルグでのライブで、リラックスしてゆったりとした演奏を聞かせてくれる。それでもアルバムはパーカーのAu Prevaveで幕を開け、のっけから予定不調和を予感させて始まるのだが、2曲目以降は他のヘイデンのデュオ作品に通ずる寧静を讃えた演奏が続く。メルドーの鬼気迫る演奏を期待すると肩透かしを喰らうが、1990年代以降のヘイデン作品のファンには支持される一枚だろう。

ま、そんなこんなで平成最後のクリスマス・イブの今朝はあれこれ思いを馳せてブレイブ・コンボのクリスマスを聴きながら迎えた。来年も良い音楽に出会うことができますように。
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