
稚内―礼文―利尻と1泊ずつテント泊をした。改めて北海道の魅力に触れる旅となった。礼文ではスクーターを借りて潮風(というには余りにも強い!)を感じてツーリング気分を。利尻ではレンタ―カーで島を2周した。天候にも恵まれ、絶景を満喫した。
長年愛用しているMOSSスタードームⅡ(4Kg!!)と今回新調したヘリノックスの椅子2脚、モンベルのミニタープにシュラフ、マット、調理器具など道具一式を入れるとザックは18キロ。カミさんのザックが8キロ。
旅の醍醐味は食、景色、自然体験などたくさんある。最近は旅先で機会があれば立ち寄る温泉で、聞くとはなしに耳に入ってくる地元民同士の会話が楽しい。今回も稚内、利尻、礼文とそれぞれ温泉に浸かり、「ゴーツーで内地からわんさかくっから、ホテル代いきなり上がったぞ。コロナも出るかもな@稚内温泉童夢(注:ゴーツー=GoToキャンペーン)」、「また今年も仕事見づからねば、冬に本土の山入って木やんねばなんねーな。それはやだぞ。(注:本土の山入って木をやる=北海道の営林署で林業手伝いをする)@礼文温泉うすゆきの湯」、「やませ通り過ぎれば、銀の入ってくるべ(翻訳:冷たい北東風がなくなれば、鮭が港に入ってきて、釣りができるだろう)@利尻富士温泉」などの会話を耳にした。なんとなく、土地の暮らしを垣間見る文学的な体験をした気になる。
キャンプ場は稚内公園キャンプ場=タダ、礼文久種湖畔キャンプ場=540円×2人、利尻島ファミリーキャンプ場ゆーに=600円×2人、と格安。全て空いていたので快適だったが、風が強かった。稚内のキャンプ場はエゾシカに占領されている感じで、養鹿場にテントを張っている感じであった。可愛かったが。
食に関してはからきしだった。2島とも夏季のウニの一本足打法で、漁期外にキャンパーが前浜でと採れた食材を調達することは困難。漁協直営店も冷凍ものしかなく、食指が動かない。地元(利尻)の釣り師の話を聞くと、鮭、ブリ、ホッケがバンバンあがってるとのことなので、魚がいないわけではないわけで。唯一楽しみにしていた外食、ラーメン味楽も臨時休業と運に見放された気分だった。両島にセイコーマートがあったので食材を購入し、テン場でのいわゆるコッヘル飯(鯖アヒージョパスタ=礼文、マイタケ・ベーコンリゾット=利尻)と相成った。それはそれで素晴らしく旨いのだが、地元食材を食いたいのが人情ってものだ。
景色に関しては満点だった。道内色々と回ったが、礼文の江戸屋山道から眺める日本海、帰路、抜海からサロベツ原野を貫く一本道、106線を南下するときに車窓からから夕陽に浮かぶ利尻山は世界遺産級の絶景だった。
今回はキャンプ道具一式をザックに背負うこととなったので、カメラは軽いDP2と予備機としてRX100を携行。2個あったDP2の電池のうち1つが放電していたので、Foveon画像は稚内と礼文のみとなってしまった。DP2の頃のFoveonセンサーは味わい深い画の割には画素数が1000万程度と軽い。重くて素晴らしい画像が幅を利かす昨今、軽くてそこそこ素晴らしいい画を提供するこのカメラは、発売10年後の今日でも存在価値を失っていない。以下の稚内、礼文(アザラシ除く)はSigma DP2、利尻、サロベツ原野はRX100で撮ったもの。DP2は画角41mmなので、風景を切り取った感じになり普段使っているDP0Mの迫力には及ばないものの、善戦してくれたと思う。以下、旅のスナップショットを。
稚内編










礼文編








おおお!ゴマ(ゴマフアザラシ)ちゃんたちが寝ている。












利尻編














ポロフンベ集落から臨む利尻山。結局、5時間で景勝地を巡りながら島を2周した。いつかは登るぞ利尻山!
帰路、サロベツ原野


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