今年は1枚も新作CDを購入していない。中古盤も例年の半分くらいの約50枚しか仕入れていない。中古に関しては例年、東京出張の際にDU巡りをするときに仕入れるのだが、今年は出張自体がすべて中止、地元の猟盤のみとなったのが理由だ。では、サクッとご紹介。

1.That’s when you know-The acoustic demos & 1976Live at Marble Arch (2001) Graham Parker
2枚組CDのうち、長らく聴きたかったLive at Marble Archが素晴らしかった。Howlin’Windリリース年の1976年のライブでパーカーの尖がり具合に痺れる。パブロックの申し子Brinsley Schwarzがギターを弾いているが、自身の名前を冠したバンドの音よりも、激しくロックしていて良い。グレアムの音楽に対する初期衝動がとんがったロックになり、聞き手に伝わってくる切れ味鋭い作品。恋は焦らずをはじめ、R&Bのカバーもご機嫌だ。廃盤。
2. Jon Cleary & the Absolute Monster Gentlemen(2002年)
こちらも長らく廃盤でなかなか巡り合うことができなかった、ジョン・クリアリーの3枚目。アブソルート・モンスター・ジェントルメンの面々の参戦で、ファンクネス炸裂の好盤。Metersの Just Kissed My BabyのカバーではBonnie Raittのスライドギターが、花を添えている。こちらも廃盤。
3. Each Time(1984年 35DH 78盤) 大瀧詠一
たまたま入った琴似のブックオフで発見。Each Timeは20周年記念盤を持っていたが、このオリジナル盤は曲順やレイクサイドストーリーのアレンジが違うということで、ずっと聴いてみたかった。セールス的には「A LONG VACATION」に軍配が上がるが、 大瀧詠一 のアルバムの中でも特に気に入っているのが「EACH TIME」である。今回買ったオリジナルバージョンは以下の曲順。
A面
- 魔法の瞳
- 夏のペーパーバック
- 木の葉のスケッチ
- 恋のナックルボール
- 銀色のジェット
B面
- 1969年のドラッグレース。
- ガラス壜の中の船
- ペパーミント・ブルー
- レイクサイド ストーリーエンディング付きバージョン(大エンディング・バージョン)
そして、20周年記念盤は以下の曲順、曲名。
01「夏のペーパーバック」
02「Bachelor Girl」
03「木の葉のスケッチ」
04「恋のナックルボール」
05「銀色のジェット」
06「1969年のドラッグレース」
07「ガラス壜の中の船」
08「ペパーミント・ブルー」
09「魔法の瞳」
10「レイクサイド ストーリー」
11「フィヨルドの少女」Bonus Tracks
12「Cider ’83」
13「恋のナックルボール」(1st Recording Version)
14「マルチスコープ」NHK総合テレビ「マルチスコープ」テーマソング
フィヨルドの少女、バチェラーガールは好きなのだが、ずーっとEach Timeにはなじまないと感じていたので、その曲を含まない1984年のオリジナル盤の方がアルバムとして座りが良い感じがする。また、酷評されていた音質だが、個人的には最高傑作リマスタリングと評される20周年記念盤よりも、個人的には好きな音だ。音圧を上げ、ばらしたような感じで楽器の鳴りが聞こえるようなリマスタリングは、このアルバムにはいまいち合わない気がしている。
所有するロンバケの35DH 1 (NGCD-7-OT)の初回プレスゴールド盤と合わせて、並べるとなんとなくうれしくなってしまうのであった。

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