備忘録 猟盤の記録:1975年特集 vol.8-Now Look-Ronnie Wood

ストーンズソロ関連では3番目に好きなアルバムです。本人のソロとしてはファーストのI’ve got my own album to do(1974)と甲乙つけがたいのですが、大のBobby Womack(BW)好きとして本作に軍配が上がります。Ron Wood(RW)は味のあるスライドギターを弾きますが、テクニシャンの人というよりは、音楽センスの人という印象です。絵画の個展を開くなど、美術の才能にも恵まれており、そういう意味では幅広い視野を持って、音楽を創造していくタイプのミュージシャンだと思います。1975年当時は、ジェフ・ベック・グループ、フェイセズ、ロッド・スチュワートのバンドに片足を突っ込みながら、同年ストーンズのツアーに参加し、1976年から(給料制で!)ストーンズの正式メンバーとして迎え入れられます。Black and Blue(1976)の、良い意味での妙な黒さは、RWの初参加がもたらしたものだと思っています。


このアルバムはRWが自分の音楽的嗜好を最大限に取り入れて、好き勝手やっている感じがあり、それが魅力となっていると思います。BWのIf you want my loveやAnn PeeblesのI Can’t Stand the Rainなどは、単純にRWが大好きな曲を自分なりにやってみたい!とのソウル・ファン目線が強く感じられます。しかも、料理の仕方も上手で、Willie Weeks(Donny HathawayのLIVE!)、SlyのAndy Newmark、そしてBW本人を参加させる狡さで、厨房を仕切る料理長となっています。音作りはかなりルースで、緩々のパブロックの香りすら感じられます。とはいえ、セールスは全く振るわず、長い間日陰を歩んだアルバムだったかと思います。


A1 I Got Lost When I Found You
A2 Big Bayou
A3 Breathe On Me
A4 If You Don’t Want My Love
A5 I Can Say She’s Allright
B1 Carribean Boogie
B2 Now Look
B3 Sweet Baby Mine
B4 I Can’t Stand The Rain
B5 It’s Unholy
B6 I Got A Feeling


Bass – Willie Weeks
Drums – Andy Newmark
Electric Piano, Synthesizer, Clavinet – Jean Roussell*
Engineer – Keith Harwood
Piano, Organ – Ian McLagan
Producer – Womack*, McLagan*, Wood*
Vocals, Guitar – Bobby Womack
Vocals, Guitar, Slide Guitar, Pedal Steel Guitar – Ronnie Wood*


A3ではキースの歌声も聴けますし、B5ではミック・テイラーのスライドが聴けます。全編でイアン・マクレガンの鍵盤がよい味を出しています。後発Thunderbolt盤ですが、Keith Harwoodのエンジニアリングがいいのか、いい音で鳴ってくれます。

やっぱり、BWのこの曲をあげておきます。


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