備忘録 猟盤の記録:1975年特集 vol.11-Gratitude – Earth, Wind & Fire

個人的にはEW&Fの最高傑作だと思います。これもアナログ・マジックを体感できるレコードで、CDを凌駕するvibeと臨場感をアナログではビンビン感じ取ることができる、そんな盤です。スピリット、太陽神、黙示録の時期のフロア映えする曲(Septemberとか)に紐づけられがちですが、本盤でEW&Fはもともと JAZZ寄りの重厚なFUNKバンドであることの証左となる音の記録を残しています。


A1a Introduction 0:22
Medley (5:58)
A1b Africano
A1c Power
A2 Yearnin’ Learnin’ 4:18
A3 Devotion 4:54
B1 Sun Goddess 7:57
B2 Reasons 8:27
B3 Sing A Message To You 1:21
C1 Shining Star 4:59
C2 New World Symphony 9:47
C3 Sunshine 4:18
D1 Singasong 3:25
D2 Gratitude 3:29
D3 Celebrate 3:09
D4 Can’t Hide Love 4:12

ゲートフォールドの2枚組LPでA面からC面2曲目までがライブ録音、C面3曲目とD面がスタジオ録音となっています。エンジニアリング的にも評価が滅法高いアルバムで、良い音のレコードを語るアメリカのサイトではこう述べられています。「これらのライブ・トラックは非常によく録音されている。音は豊かで、滑らかで、甘く、音色が正しい。サウンドステージは大きく、壁から壁までの広がりが忠実に表現されている。ベストコンディションの盤ではヴォーカリストの存在感が目の前に迫り、コーラスでは、それぞれの声をはっきりと聞き分けることができる。なんというサウンドだろう!彼らほどハーモニーを上手に聴かせる人はいない。大音量で音楽を聴くのが好きなオーディオファンには、たまらない!このアルバムの素晴らしいところは、EW&Fが伸び伸びとファンキーなジャズを音楽に取り入れることができる点で、サックスのソロも何度か続き、各楽曲をさらにレベルアップさせている。バンドはほとんど全ての曲で火が付いたように燃えている。」と最大限の賛辞を受けています。レコーディングエンジニアはLittle FeatのWaiting For Columbus(1978)と同じGeorge Massenburgとのことです。

メインのライブ録音部分の素晴らしさに加え、スタジオ録音のCharles Stepneyのプロダクション/アレンジがこれまた素晴らしく、CDでも素晴らしいと思っていましたが、レコードは軽くCDを上回る音楽体験ができます。

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