Zepにのめり込んだことは一度もないのですが、CDでは一通り聴いてきました。ジミー・ペイジのリフは強烈なのものが多く一度聴くと脳裏に焼き付きますね。先月、王様のライブに行きましたが移民の歌の前振りで「中学時代に一度聴いて私の心をわしずかみしたまま、65歳を迎えてしまった」と云っていました。自分はなぜかZepの魅力がそれほどわからないまま、今まで来てしまった感じです。最初の出会いが天国への階段だったのが良くなかったのかもしれません。今後、良さがわかってくるのかもしれませんが、やはり、歌詞の世界はいただけませんんね。「君の庭をぶらぶらさせてくれ/愛の種をまいてやる」(House of Holy)とか下世話な内容が多い気がしています。とはいえ、珍しく一発で好きになったZepのアルバムが本盤のB面です。ブルースあり、アコースティックあり、中東あり、ファンクありで楽曲群は最高です。
Rolling Stone誌のインタビューでジミー・ペイジは「ツェッペリンの曲の中でどれが一番好きか?って訊かれるのは個人的には難問なんだよ。どの曲もそれぞれのアルバムの中に収録されるべくして書き、収録した曲ばかりだから。でもここで敢えて選ぶとするなら……やっぱり“Kashmir”だろうな」と話しています。作者の一人ジョーンズは言わずもがな、プラントもボンゾも天国への階段より、この曲がいい、と語った記録もあります。パキスタンからストリングス楽団を呼んで中東の雰囲気を作り、ブラス、メロトロンも駆使し、ハードロックというよりはプログレのような曲となっていますが、プラントのボーカルが入るとZepサウンドに引き戻されます。プラントが多用する、Mama、Baby、Ohoo Ohなどの不要なシャウトもブレイクで多少出てきますが、この曲に限ってはほとんど気にならないレベルです。Black Country WomanではMama12回、Baby4回出てきます(笑)



A1 Custard Pie 4:20
A2 The Rover 5:54
A3 In My Time Of Dying 11:08
B1 Houses Of The Holy 4:01
B2 Trampled Under Foot 5:38
B3 Kashmir 9:41
C1 In The Light 8:46
C2 Bron-Yr-Aur 2:07
C3 Down By The Seaside 5:15
C4 Ten Years Gone 6:55
D1 Night Flight 3:37
D2 The Wanton Song 4:10
D3 Boogie With Stu 3:45
D4 Black Country Woman 4:30
D5 Sick Again
コンピレーション的な性質のアルバムで、15曲中8曲が新曲、7曲が過去のアルバムに入りそびれた曲になります。新曲はA1Custard Pie, A3In My Time of Dying, B2Trampled Underfoot, B3Kashmir, C1In The Light, C4Ten Years Gone, D2The Wanton Song and D5Sick Again.で、C2Bron-Y-Aur はIII、C3Down By the Seaside, D1Night Flight ,D3Boogie With Stu はⅣ, A2The Rover, D4Black Country Woman , B1Houses of the Holy は前作Houses of the Holyのアウトテイクです。
前述の通りB1~B3はすごくカッコいい流れになっています。ファンキーなギターリフのB1で幕を開け、クラビネットとペイジのワウワウがファンクしまくっているB2に続きます。ジョン・ポール・ジョーンズがスティーヴィー・ワンダーのSuperstitionにインスパイアされたことを認めている曲です。そしてプラントが”The Pride of Led Zeppelin”と呼んでいるB3でB面最後を飾ります。歌詞の世界と楽曲、使用されている楽器のアンサンブルの妙、すべてが100点満点です。
B面3曲のyoutubeがありましたので、貼っておきます。
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