本盤に支払った5,000円+送料というのは、今まで購入したアナログ盤で最高値です(笑)。高音質のCDも所有していますが、どうしてもButterflyをアナログで聴きたかったため、購入しました。が、CDのほうが音質が良いですね。こういうこともあります。自分が購入するレコードはせいぜい1枚2,000円が上限で、それよりも高額だと購入を躊躇してしまいますが、Van MorrisonやTom WaitsやSteely Danなど気に入ったアーティストの有名盤が3,000円くらいだと手を出してしまいます。昨年のレココレ5月号の特集でFUSIONベスト100(洋楽編)をやっておりまして、1位がHeadhunters(1973年)でした。欲しい盤リストの筆頭格ですが、オリジナルレコードがとある場所で4,400円で売っているのを知っていても買っていません。だいたいは中古レコード屋さんで掘り出し物を探しながら、なるべく余計なレコードを買わないように注意しながら、猟盤を楽しみます。先日もBobby Charles-Small Town Talkを2,200円でゲットできて、ガッツポーズを決めてしまいました。そんな、みみっちいレコードの買い方が自分には合っています。
Herbie Hancock(HH)は言わずと知れたジャズの巨人ですが、70年代はエレクトリックファンクの好盤を立て続けに出しています。前述のHeadhuntersを皮切りに、Thrust(1974年)、Man Child(1975年)、Secrets(1976年)、Sunlight(1978年)など、今聴いてもカッコいい音楽をやっていました。VSOPなどストレートなJazzに戻る前に、思いっきりエレクトリックに振れたHHの貴重なライブの記録ですね。


A1 Introduction & Maiden Voyage
A2 Actual Proof
B1 Spank-A-Lee
B2 Watermelon Man
C1 Butterfly
C2 Chameleon
D4 Hang Up Your Hang Ups
Herbie Hancock (keyb); Bennie Maupin (sax, cl, fl, perc); Blackbird McKnight (g); Paul Jackson (b); Mike Clark (dr); Bill Summers (cga, perc)
1975年6月29日 渋谷公会堂にてライヴ録音
1975年7月1日 中野サン・プラザにてライヴ録音
基本的にヘッドハンターズのライブ録音的な内容で、Blue Note時代の処女航海から始まり、前々作Thrustから4曲、前作Man Child から1曲演っています。A2からPaul Jacksonのベースがウネリまくりです。本作品はPaul Jacksonの高テンションのベースを聴くだけでも価値があると思います。A pretty tune for the beautiful ladies of Tokyoの前振りから始まるButterflyが最高です。エレピのイントロに始まり、モウピンがソプラノとバスクラの同時吹奏でテーマを奏し、エレピのロングソロが続く。後半にファンク色を強めていき、カメレオンに続いていきます。最高です。
フルアルバムも聴けます。
ThrustバージョンのButterflyも良いです
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