1975年特集もあと2枚となりました。そのうちの一枚はLeon Russell(LR)の地味目のWill O’ the Wisp、邦題「鬼火」です。LRはスワンプと括られるロックの草分け的存在ですが、ソロ7作目となる本作では若干洗練された雰囲気になっています。ジョージ・ハリソンのThe Concert for Bangladesh(1971年)のJumpin’ Jack FlashからYoung Bloodにつなぐメドレーのはっちゃけ具合は封印して、しっとりメローな一面を見せていますね。
クレジットにはいつものJ.J.ケイルやジム・ケルトナーの他に、Staxのスティーヴ・クロッパーやアル・ジャクソンの名前があります。尺八、琵琶なんかも登場する場面があり、日本人奏者の名前もクレジットされています。アルバムの雰囲気を決定付けているのは後にLRの奥さんとなるメアリー・マックリアリーのコーラスと浮遊感を醸すシンセサイザーを操るロジャー・リンの存在でしょう。シェルターレーベル最後の作品ですが、この辺の落ち着いたLRのほうが聴きやすく、ターンテーブルに乗っける頻度が高いような気がしています。


A1 Will O’ The Wisp (Instrumental) 0:55
A2 Little Hideaway 3:57
A3 Make You Feel Good 2:23
A4 Can’t Get Over Losing You 5:04
A5 My Father’s Shoes 4:16
A6 Stay Away From Sad Songs 4:01
B1 Back To The Island 5:20
B2 Down On Deep River 3:55
B3 Bluebird 3:55
B4 Laying Right Here In Heaven 2:52
B5 Lady Blue 3:28
Alto Saxophone – Jim Horn
Bass – Duck Dunn*
Drums, Percussion – Al Jackson*
Electric Guitar – Bobby Manuel, Steve Cropper
Vibraphone, Bass, Synthesizer [RMI] – Leon*
B1. Back To The Islandはキャプテン&テニール、B3. Bluebirdはヘレン・レディ、B5.Lady Blueはジョージ・ベンソンにカバーされています。シングルカットされたB5.は良い曲ですね。
コメントを残す