備忘録 猟盤の記録:1975年特集 vol.37 Good Vibrations :Best of the Beach Boys-Beach Boys

ブライアンが亡くなり、一時Beach Boysの曲が頻繁にラジオから聞こえてきました。日本人はGod Only Knowsが大好きなようですね。Good Vibrationよりもかかる頻度が高かったような印象です。

本日(2025年7月18日)王様のライブが西18丁目の「くう」であり、謁見する予定です。王様はパープルやZepのカバーで有名になりましたが、「浜っ子伝説 1996」という名盤を残しており私の愛聴盤でもあります。Good Vibrationは「良い振動」と訳され、多重録音のコーラスも再現されています。ノークレジットですが、達郎さんが監修しており、端々に御大のコーラスが聞こえてきて非常に楽しいアルバム(ミニ)です。

のっけから、脱線してしまいました。たくさんあるBeach Boysのオフィシャルコンピのうち、6枚目に当たる本作。1年前の1974年には大ヒットしたCapitolのコンピレーションEndless Summerをリリースし、翌年1975年には第2段のSpirit of Americaを出し、こちらもヒットさせております。ジャケットも含めて印象が薄い本作は、Capitolから離れ、Beach Boysの著作権管理を行うためのBrother Records, Inc. (BRI)からの最初のアウトプットということで、マニアの間では記憶されているとのことです。このアルバムをCDで買う人はまずいないでしょうが、Beach Boysのマニア的な価値がレコードにはあるようです。

A1. ”Sail On, Sailor” (Brian Wilson/Tandyn Almer/Jack Rieley/Ray Kennedy/Van Dyke Parks) Holland, 1973
A2. ”Sloop John B” (Traditional; arranged by Brian Wilson) Pet Sounds, 1966
A3. ”God Only Knows” (B. Wilson/Tony Asher) Pet Sounds
A4. ”Darlin'” (B. Wilson/Mike Love) Wild Honey, 1967
A5. ”Add Some Music to Your Day” (B. Wilson/M. Love/Joe Knott) Sunflower, 1970
A6. ”Wouldn’t It Be Nice” BWilson/T. Asher/M. Love) Pet Sounds

B1. ”Good Vibrations” (B. Wilson/M. Love)Smiley Smile, 1967
B2. ”Do It Again” (B. Wilson/M. Love) 20/20, 1969
B3. ”Caroline, No” (B. Wilson/T. Asher) Pet Sounds
B4. ”Friends” (B. Wilson/Carl Wilson/Dennis Wilson/Al Jardine) Friends, 1968
B5. ”Surf’s Up” (B. Wilson/V.D. Parks) Surf’s Up, 1971
B6. ”Heroes and Villains” (B. Wilson/V.D. Parks) Smiley Smile

1966年から1973年までのヒット曲をちりばめていますが、やはりPet Soundからの選曲が目立ちます。はっきり言って、全曲大名曲です。この時期のBeach Boysはサーフィンの呪縛から逃れるために、試行錯誤を繰り返し、オールドファンからの非難を受けながらも、ブライアンを中心にバンドとしての進化を模索していた時期でした。生みの苦しみが感じられる作品も多く、逆に魅力的に聴こえます。私の結婚式の入場曲A6を張り付けておきます。また、王様バージョンも参考までに(笑)

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