カミサンと6泊7日のタイ旅行。航空券とホテルとアユタヤツアー以外はノープランでバンコク入りした。今回の投宿先はスクンビット線トンロー駅最寄りのホテル。ルーフトップバーからはバンコクの街並みを見下ろすことができた。
初日は午前1時過ぎに到着し、寝るだけ。2日目はチャオプラヤー川を北上した。3日目は水上マーケット+アユタヤ遺跡訪問、4日目はバンコク市内の寺院訪問、5日目は買い物、6日目は市内ぷらぷらし7日目に帰国。あっという間の1週間だったが、新興国特有のカオスでしたたかなエネルギーを感じとることができる旅となり、英気を養ってきた。
中学校で覚えた「三角州を形成するメナム川」のほうがなじみ深いが、今はチャオプラヤー川と呼ばれている。バンコク市内の道路は常に渋滞気味だが、水上交通は渋滞知らず。30キロ北上し、隣のノンタブリー県まで約1時間。最大150円程度の船賃は庶民の味方だろう。
水上マーケットは100%日本語で話しかけてくる。「安いよー、負けるよー」ヤシ殻を半分にして作ったスパイスグラインダーを見つけ、値段を聞くと「1,100バーツ」と吹っかけてくる。「200だね」と返すと「500だ」といきなり半額以下の値段を提示してくる。「200じゃなきゃ買わない」というと「350だ」と食い下がる。「いや200」と粘ると「300でどうだ」と。「じゃ、250ね」というとしぶしぶ了承し商品を渡してきた。正直250THBでも高いが、そのやりとりを含め旅の思い出として購入。観光地化が進み地元の買い物客は皆無だが、昔は水上高床式住居で暮らす人々の生活物資供給の役割があったのだろう。
古都アユタヤは素晴らしかった。現地ガイドのお世話になったが、ビルマ軍が18世紀にアユタヤに攻め入り、街を徹底的に破壊したという説明の段には、温厚そうなガイドさんから怒気を感じられたことが印象的だった。タイとミャンマーの犬猿の仲ぶりは書物で良く触れるが、一般市民の意識にも定着しているほど根が深いらしい。木の根が絡んで仏頭の首を持ち上げるワット・マハータートにある菩提樹など見どころも多い。
バンコク市内はどこも世界中からの観光客で溢れかえっているが、チャイナタウンも例外にもれず。目抜きのヤワラート通りは華人と観光客が入り交じり、異様な熱量を放っていた。
寺まわりもしたし象にも乗ったしRTBにも行ったしタイマッサージも良かったが、バンコクの一番のお楽しみは食。同じ東南アジアのベトナムやインドネシアほど割安感がないものの、食べるものすべてが美味しかった。辛いタイ料理に軽いシンハービールの組み合わせは至福。特に日本ではお目にかかったことのない生シンハーは格別だった。ソンブーンのプーパッポンカレーなども食べたが、一番おいしかったのは宿近くの老舗麺屋さんバーミコンセリーのワンタンメンと東明レストランのカオマンガイ。どちらも日本円で200円弱だが、悶絶モノの旨さだった。アソーク駅近くのSUDA食堂のヤムウンセンも美味しかったなぁ。
朝になるとホテル前で市場が開かれ野菜や肉や魚が売られていた。ホテルはキッチン付きのアパートメントタイプだったので、マンゴーやタンジェリンオレンジなどを買ってきて食べたがこれらも美味。帰国日にスーツケースに忍ばせて持ち帰ったグリーンペッパーは塩漬けに佃煮にパスタにと大活躍。
10年位前まではトリップアドバイザーやワールドトラベラーなどの旅行専門サイトでアジア旅行先No.1に君臨していたバンコク。しかしここ数年あまりにもインバウンド慣れしすぎるきらいがあり、旅行ツウからは敬遠され始めているというレポートも読んだが、バンコクビギナーとしては十分楽しめた。
滞在中は80年代にはやっていたマレイ・ヘッドのこの歌が脳内ループしていた(笑)そんなイメージのバンコクも健在。不埒でギラギラした日本人のおじさんたちも多数。
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