
昨年末レコードプレーヤーを新調してから、CD中心の収集からレコードメインの音源集めにシフトしてきている。とはいっても、ほとんどがCDで所有済みのお気に入りのアルバムを、レコードで買いなおすという無駄とも思えることをしている。古いロックやソウルやジャズを好んで聞いているので、その時代にカッティングされたノイズ交じりのアナログ盤を聴き、当時のライナーノーツを読みながら、まとわりつく時代感を感じることが楽しいのだ。所有するCDよりも、音像に深みがある場合も多いのも、アナログ盤の魅力かもしれない。理由は様々あるが、要するにマスターテープの使用回数が少ない状況でカッティングされたレコードは、くたびれたマスターテープから音を起こしたCDよりも、磁気劣化の影響を受けずに原音に近い記録となっている場合が多いからではないかと、素人の頭で想像している。あと、字が大きいのでクレジットを確認しやすいという、老眼の味方的要素も逃せないのである。

蒐集癖はないので、購入するアナログ盤はエサ箱に陳列される安価なものに限られる。そんな中で昔からの愛聴盤を発見するときは、心が躍る。
昨日もそんな経験をした。中古レコード屋でパラパラとエサ箱を探り、見つけてしまいました。Dirty Dozen Brass Band (DDBB)のライブ盤Mardi Gras In Montreux New Orleans。DDBB2作目で1985年のモントルー・ジャズ・フェスティバルからセレクト・コンパイルされた名ライブ盤。DDBBはもともとニューオリンズの葬儀パレードのパフォーマンスバンドで、ジャンルにとらわれないブラス・アンサンブルでファンク、R&B、ジャズなどを取り入れることでレパートリーを現代化し、地元から火が付き80年代に世界的に知られるようになったバンド。「レコードに針を落とせば腰が動く」と自ら太鼓判を押していたデビューアルバムに劣らず、本盤でも強力なセカンドラインのグルーブが楽しめる愛聴盤なのだ。

平板な音のCDに比べ、アナログ盤は音が生き生きとしている。これで1,000円でお釣りがくるのだから、猟盤は止められないのだ。

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